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シアル酸

【読み】
しあるさん
【英語】
sialic acid
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】シアル酸はノイラミン酸のアセチル誘導体をまとめてあらわす名称である。血清ではαおよびβ-グロブリン分画の糖蛋白中に含まれており、炎症および悪性腫瘍の進行状態を量的に表す指標として臨床的に用いられるようになった。
【適応疾患名】胆嚢炎をはじめとする各種の炎症性疾患、リウマチ、および腸癌をはじめとする悪性腫瘍が適応となる。
【検査法】シアロ複合体にシアリダーゼを作用させ、シアール酸を遊離させ、これにNANA-アルドラーゼを作用させピルビン酸を生成させる。このピルビン酸にLDHおよびNADHを反応させることによりNADHの340nmの吸光度減少を測定してシアール酸濃度を求める。
【正常値】45.0~72.5mg/dl
【結果・評価】活動性組織の破壊状態を示す物差となる。したがって上記の疾患で上昇する。シアル酸はCRPよりも遅れて上昇するため、同時測定により、生体の防御反応をより忠実に反映するものと思われる。