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歯垢染色法

【読み】
しこうせんしょくほう
【英語】
dental plaque disclosing
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義】肉眼的に歯垢の付着状態を判定することは非常に難しい。しかし、齲蝕および、歯周疾患の発生に関与する歯垢の意義は大きく、それを顕在化することは、歯口清掃のモチベーションの手段として、刷掃法の技術習得の確認手段として、また歯口清掃状況の評価の手段として重要である。
【検査法】
1)染色剤の種類としては、ヨードを主成分とするもの(スキンナー氏液、希ヨード液)、色素を使用したもの(ビスマルクブラウン液、フクシン液、中性紅液、エリスロシン液)などがある。また市販されているものとしては、エリスロシン液、エリスロシン錠、二色性ブラーク染色剤、蛍光色素を用いた染色剤などがあり目的に応じて使用する。
2)高濃度水溶液(エリスロシン液、二色性染色剤)は直接歯面に塗布する。低濃度水溶液(0.1%中性紅、0.2%エリスロシン液)を用いた場合は約30秒間洗口して染色する。エリスロシン錠は、錠剤を口腔内で十分に噛み砕き唾液とともに約30秒間ブクブク洗口する。直接口腔内に滴下する方法もある(蛍光剤、二色性染色剤)。いずれの染色剤を用いた場合も、染色後は軽く水で洗口し、よく観察する。蛍光剤を用いた場合は、短波長の可視光線を照射すると発色する。
【結果】刷掃指導時においては、手鏡などを用い、プラークの付着部位を明瞭に観察し、理解できることから、その効果は証明されている。また、歯口清掃状況の評価には各種のIndexを用いて行う。