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歯髄電気診断

【読み】
しずいでんきしんだん
【英語】
electric pulp test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【目的】歯髄の生死を判定すること。
【検査法】
1)被検歯の防湿、乾燥。
2)歯髄電気診断器を0にセットする。
3)歯髄電気診断器の歯牙導子に電解質(歯磨剤)を塗布して歯面に圧接する。
4)違和感を覚えたら合図するように指示して、ゆっくりと電流をあげる。
5)違和感を覚えた値を記録する。
歯髄電子診断器には、【1】Burton製のVitalometer【2】Malek製のDentotest【3】Analytic Technology製のPuip Testerなどがある。
健常な隣在歯か反対側の同名歯について測定して、対照とする。また、以下のような場合は禁忌である。
1)防湿・乾燥できない歯。
2)大きな修復物などのため、エナメル質上に導子を圧接できない歯。
3)過去6週間以内に外傷を受けた歯。
4)自発痛がある歯。
【結果】歯髄からの反応によって、生死を判定する。しかし、他の検査法の結果と合わせて診断を下さないと、誤診を招くことがある。すなわち、以下の注意が必要である。
1)歯髄の反応のみによって、歯髄が健全であることや、歯髄壊死を診断できない。
2)複根歯においては、各根の生死が混在することが多い。
3)小児や恐怖心の強い成人、あるいは高齢者では、その信頼性は低下する。
4)萌出直後や外傷直後の歯は、一時的に反応しないことがある。