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歯髄の電気抵抗測定器

【読み】
しずいのでんきていこうそくていき
【英語】
pulp of electric measuring apparatus
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【目的】露髄の有無によって象牙質と歯髄間の電気抵抗値が異なることを応用し、齲蝕に継発した漿液性歯髄炎と化膿性歯髄炎との判別、すなわち非感染性と感染性歯髄炎との識別に用いるもので、自発痛の有無と総合して歯髄の病態の識別診断を行う。使用機器にはエンドドンティックメーター、アノードSデラックス、ルートカナルメーター、オドントメーターなどがある。
【検査法】齲窩-歯髄-口腔粘膜間の電気抵抗値(インピーダンス)を測定し、その抵抗値から、以下の3つに分けることができる。
1)15.1kΩ(400Hz)以上:齲窩と歯髄との間に象牙質の一層が残っているもの。
2)15.0kΩ(400Hz)以下:齲窩の象牙質の一部が歯髄に達しているもの(仮性露髄)。
3)15.0kΩ(400Hz)以下:明らかな露髄状態にあるもの。
【結果・評価】15.1kΩ(400Hz)以上で急性症状がないときは健康歯髄、歯髄充血、急性症状があるときは急性単純(漿液)性歯髄炎を疑う。
15.0kΩ(400Hz)以下で急性症状がないときは慢性潰瘍性歯髄炎を疑う。