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歯肉溝滲出液

【読み】
しにくこうしんしゅつえき
【英語】
gingival crevicular fluid, GCF
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【目的】歯肉の炎症状態を客観的に評価するために、内縁上皮を介して歯周ポケットあるいは歯肉溝内に滲出してくる滲出液を量的あるいは質的に診査する。すなわち歯肉溝滲出液量または滲出液中に含まれるさまざまな成分を分析する。
【検査法】各成分の分析方法に関してはそれぞれの項目を参照のこと。滲出液量検査の古くは、濾紙を歯周ポケットあるいは歯肉溝に一定時間挿入して歯肉溝滲出液を滲み込ませたのち重量を測定したり、歯肉溝滲出液中の含有アミノ酸をニンヒドリン反応にて着色させた面積で測定したりした。現在ではペリオトロン(HARCO社)を用いて電気的に測定する方法が一般的で、迅速にかつ正確に測定できる。
この方法はペリオペーパー(濾紙)を用いて歯肉溝滲出液量を測定する方法で、3種類の方法がある。いずれも以下に示す要領で行う。
1)ロールワッテやガーゼを用いて当該歯に簡易防湿を施し、スケーラーなどで歯肉縁上歯石やプラークを可及的に除去する。
2)歯面をワッテやガーゼを用いて清掃し、エアーを吹きかけて乾燥させる。以上の操作の際にはできるだけ辺縁歯肉に機械的な刺激を与えないように配慮する。
3)濾紙(ペリオペーパー)を歯周ポケットあるいは歯肉溝に挿入し、一定時間おいて歯肉溝滲出液を滲み込ませる。
4)濾紙をとりだし、ペリオトロンの測定部に設置し20秒後にデジタル表示された数値を読みとり、事前に作成した検量線から歯肉溝滲出液量を読みとる。
5)検量線は既知量(0.1μl~1.0μl)の新鮮血清を濾紙に滲み込ませたものをペリオトロンで測定して作成する。
濾紙の位置づけの方法には3とおりがある。(A)歯周ポケットの底部あるいは濾紙がこれ以上挿入できないという抵抗を感じる位置まで挿入した場合であり、より多くの歯肉溝滲出液を採取できるのが内縁上皮に与える機械的刺激が大きく、また歯肉縁下プラークの混入も大きい。(C)機械的刺激および歯肉縁下プラークの混入を最小にするために濾紙を歯周ポケットの外に位置させた場合であり、濾紙の保持と採取量に難がある。(B) AとCの中間であり、歯周ポケットの入口に濾紙を位置させた場合である。