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消毒剤感受性テスト

【読み】
しょうどくざいかんじゅせいてすと
【英語】
sensitivity test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【目的】 本法は種々の化学療法剤に対して感染因子が感受性をもつか耐性をもつかを調べるもので、主に患者材料から分離した菌に有効な薬剤を選択するために行う。厳密には最小発育阻止濃度を測定するものであるが、一般に検査室では感受性ディスク法が行われる。
【検査法・結果・評価】 感受性ディスク試験(細菌の薬剤感受性簡易検査法)。
 菌を平等に塗布した寒天平板上に、一定量の薬剤を含ませた直径約5mmの濾紙(ディスク)を置き、培養後ディスク周辺の阻止円形を測定し判定する。
 1) 1濃度法:1薬剤につき1濃度のディスクのみを用い、阻止円の直径からMIC(最小発育阻止濃度)を定める。
 2) 3濃度法:1薬剤につき高中低の3段階に濃度をそれぞれ含む3枚の濾紙1組を同時に平板上に置き、1mm以上の阻止帯を有するものを陽性として、3枚とも陽性を高感受性、2枚陽性を比較的感受性、1枚陽性を比較的耐性、3枚とも陰性を耐性と判定する。なお、臨床材料をそのまま平板に塗布する直接法と、分離後の培養について行う間接法とがある。
 また消毒剤、その他根管充填剤(材)などの消毒効果を測定するため、本法を応用することがある。その際にはStr.faecalis, Sta.aureus, E.coil, B.subtilis などの菌を塗布した培地上に被検材を置き、37℃48時間の培養を行い、発育阻止帯の大きさから消毒効果を判定する。