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シンチグラフィ

【読み】
しんちぐらふぃ
【英語】
scintigraphy
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】RIイメージイング
【定義】特定の臓器・組織に親和性を有する放射性医薬品を体内に投与して、RIが臓器・組織に分布した状態を体外から検出、フィルム上に二次元画像として描画する方法をいい、その画像をシンチグラムとかRIイメージという。検査装置は、シンチグラム装置あるいはRIイメージング装置といい、シンチスキャナとシンチカメラがある。現在はもっぱら後者が使用される。最近は、コンピュータを利用した断層シンチグラム装置(SPECT、PET)が出現し、画像を三次元表示する方法も普及しはじめている。
【目的】
1)静態シンチグラムによる診断:臓器の画像を視覚的にみて、その形、大きさ、位置の異常の有無、臓器のspace occupying lesionの存在とその大きさ、位置などから異常のあるなし(存在診断)、存在部位(部位診断)、異常の性質(質的診断)を知ること。
2)動態シンチグラムによる診断:シンチカメラにコンピュータを接続して、放射性医薬品の投与直後よりRIの体内分布の経時的変化を動態解析して、それを定量したり、機能評価する。
【放射性医薬品】
1)放射性核種:現在放射性医薬品として使用される代表的放射性核種は、99mTc、67Ga、123I、131I、201Tl、133Xeなど。
2)具備条件:【1】目的とする臓器・組織に親和性のあること。【2】γ線を放出して、α線やβ線は放出しないこと。【3】γ線のエネルギーは80~500keV(理想的には100~200keV)の範囲であること。【4】短半減期(理想的には6~12時間)であること。
3)投与方法:RIの汚染を防ぐために、【1】静脈注射で投与する場合は、ゴム手袋をし、ディスポーザブル注射器を用いる。【2】使用後は、注射器やゴム手袋は廃棄物容器に入れ、放射能の減衰を待つ。