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スナイダーテスト

【読み】
すないだーてすと
【英語】
Snyder’s test
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】スナイダーの比色試験
【定義】Snyder(1940)が発表した齲蝕活動試験の1つであり、乳酸菌数と齲蝕との関連性を取りあげ、唾液中の乳酸菌数を簡略的に測定し齲蝕活動性を知る方法である。
【検査法】原法スナイダーテスト:グルコース、pH指示液(B.C.G.)を添加した寒天培地を乳酸でpH4.8~5.0に調整し用いる。あらかじめ50~60℃に保温した培地に、0.2mlの唾液を混和冷却し、37℃で3日間培養する。その後酸産生性を色変化の程度で判定する。
改良スナイダーテスト(A. ALBAN 1970):原法に比し培地の寒天量が少なく産生された酸が浸透し、数量的に判定ができる。培地は常温のままで使用でき唾液との混和が必要でない。なお、両法とも観察期間は24時間後、48時間後、72時間後と3日間の総合判定で行う。
【結果の判定】原法スナイダーテストの判定は色調変化の度合いで行い、無変化(-)、わずかの変化(+)、黄緑色(2+)、黄色(3+)、濃黄色(4+)としている。改良スナイダーテストでは青色の培地が上層から黄色に変化する量でもって判定する。その基準は、無変化(-)、1/4が黄色に変化(+)、1/2が黄色に変化(2+)、3/4が黄色に変化(4+)、全体が黄色に変化(5)とする。小西は改良スナイダーテストの判定結果を数量的に明示するため、各段階の色調変化を0(-)、1(+)、2(2+)、3(3+)、4(4+)と点数化し、さらに、各段階に中間点(0.5)を設け、3日間で変化した結果を合計し、その個人の値として評価している。