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正放線投影法(口内法)

【読み】
せいほうせんとうえいほう(こうないほう)
【英語】
orthoradial projection
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】口内撮影法において歯と歯の重複がないように、撮影目的歯に対して主線の水平角度を直角に撮影をする方法。
【意義・目的】口内撮影法のうち二等分法、平行法、咬翼法などと組み合わせて投影する方法で、歯列とフィルムとを平行にし、その歯列とフィルム面に対しX線の主線方向を直角にし、目的の歯が隣在の歯と重複しないように、水平方向において各々の歯に対し方向付けを目的とする投影法。特に咬翼法では重要な投影法である。
すなわち顎骨と歯を水平断にした歯列弓の平面上において正中矢状面と左右側の第1大臼歯の中央を結んだ線が交わる点に切歯から第2小臼歯までの各々の歯の中心と主線を結び、さらにそれより後方の大臼歯については反対側の第3大臼歯の中央に各々の歯の中心と主線を結び、フィルム上に投影する方法である。この歯列弓の平面上において投影すればそれぞれの歯の両隣接面部、両歯間の歯槽の状態を正しく投影できるとされている。この水平面を正放線状投影面という(Cieszynski)。またこの投影法を正放線投影という。