セファリン・コレステロール・レシチン綿状反応
- 【読み】
- せふぁりん・これすてろーる・れしちんめんじょうはんのう
- 【英語】
- cephalin-cholesterol-lecithin flocculation, CCLF
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】血清膠質の凝固沈澱をみる反応にHangerのセファリン・コレステロール絮状反応(CCFtest)がある。この反応に用いる試薬はロットによって力価が異なる欠点があった。そこで黒川らは試薬にレシチンを加えることによって力価を一定にするよう改良した反応である。
【意義】他の血清膠質反応と同様であるが、判定に20時間を要する。
【適応疾患名】肝胆道疾患などによる肝細胞変性の他に慢性感染症、膠原病がある。
【正常値】反応の定性は-、±、+、2+とし、-~±を正常とする。
【評価】反応は肝細胞の変性の程度に比例し陽性度がたかまる。しかし二次的な肝細胞障害が生じていない閉塞性黄疸や溶血性黄疸、限局性肝疾患では陰性である。特に診断的意義のたかいのは急性肝炎で、早期より陽性を示し回復期には早く陰性化する。