地域フッ素症指数
- 【読み】
- ちいきふっそしょうしすう
- 【英語】
- community fluorosis index、CFI
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】地域斑状歯指数
【意義・目的】Dean(1943)により考案された地域における歯牙フッ素症の流行状態を示す指数。集団における歯牙フッ素症の罹患状況を指数化することによって、高濃度フッ素飲料水(水道水)の除フッ素(減フッ素 defluoridation)を行い、objectionable dental fluorosisの発現を押さえるとともにり、齲蝕予防に有効なフッ素濃度(至適フッ素濃度)を維持すること。
【検査法】検査:Deanのフッ素症歯(斑状歯)分類に従って口腔診査を行う。個人の程度は、最も症状の高い2歯以上のフッ素症歯の程度で表わす。個人の判定を下記のごとく程度別に分類し点数を与える。
normal(正常)→0点
questionable(疑問型):非常に少量の小白斑が散在する。→0.5点
very mild(非常に軽度型);歯面の25%以下の範囲に不規則または縞状の白濁部がある。→1点
mild(軽度型):歯面の50%以下の白濁で、着色のみられることもある→2点
moderate(中等度型):全歯面が白濁歯、窩状の欠損、着色がみられることもある。→3点
sever(重度型):エナメル質の減形成が著明で、不連続または合流した窩状の欠損があり、着色部分も広がっている。→4点
計算方法:以上の点数を与え、それぞれ判定された人数を乗じ、その合計点を求め被検者数で除したものがCFIである。
【結果・評価】CFI
0.6以上→その地区は歯牙フッ素症の流行地と判定(飲料水中のフッ素を減じる対策を講じる必要あり)
0.4未満→フッ素症の非流行地。公衆衛生学的に問題ない(negative)
0.4~0.6→境界域(borderline)