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中心静脈圧

【読み】
ちゅうしんじょうみゃくあつ
【英語】
central venous pressure、CVP
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義】右心房の内圧をいう。右心房の近くの上・下静脈の内圧を測定することにより推定することが多い。
【意義・目的】臨床上では循環血液量の指標として役立つ。術中の循環動態を監視するのに有用である。
【検査法】上腕静脈、尺側皮静脈、鎖骨下静脈、外頸静脈、内頸静脈、大腿静脈のいずれかを選択して中心静脈圧測定用カテーテルを挿入しカテーテルの先端を上・下大静脈が合流する右心房の近くまで進める。カテーテルの他端に三方活栓をつけて、中心静脈圧測定用のマノメーターに接続し、水中圧で測定する。0点は右心房の高さを基準とする。水平仰臥位では第4肋骨と胸骨付着部位の胸骨表面から胸厚の1/3に相当する高さだけ低い点を0点とする。
【正常値】3~10cmH2O
【結果・評価】中心静脈圧は、循環血液量、右心拍出力、末梢血管の緊張などを反映するものであり、測定値の動態をみることに意義がある。中心静脈圧の低下は循環血液量の不足、輸液・輸血の不足、末梢血管の虚脱などによる。中心静脈圧の上昇は心不全、肺水腫、気道狭窄、肺動脈狭窄、三尖弁膜症、心タンポナーデ、輸液・輸血の過量などによる。