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T3摂取率

【読み】
てぃーさんせっしゅりつ
【英語】
triiodothyronine uptake、T3 uptake
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】トリヨードサイロニン摂取率
【意義・目的】甲状腺ホルモンの主なものは、サイロキシン(thyroxin、T4)とトリヨードサイロニン(T3)で血中のT4とT3の大部分はサイロキシン結合グロブリン(thyroxine binding globulin、TBG)と結合している。T3の70%は抹消組織でT4の脱ヨードにより生成され甲状腺からの分泌は30%程度で血中T3濃度はT4の1~2%であるが、T4の5~8倍の生物活性をもつ。血中TBGの一部はT3およびT4と結合し、残りは不飽和の形で存在する。T3摂取率は、血清に一定量の125I-T3を加え、TBGの甲状腺ホルモン不飽和部分を飽和させたのちに、過剰の125I-T3を吸着または結合剤に吸着させ、125I量を測定することによって不飽和TBG量の相対的比率を知る方法である。
【検査法】T3レジンスポンジ摂取率法(Triosorb法)
1)一定量(0.5ml)の被検血清および標準血清をそれぞれ試験管に入れ、一定量(1ml)の125I-T3を加え混和する。
2)レジンスポンジを試験管内に圧入し、空気を押し出し、25℃インキュベーター中に放置する。
3)20分後に、吸引棒で血清をスポンジから吸引し、さらに4~5mlの水を加えスポンジを圧縮し、洗浄水を吸引する(3回)。
4)スポンジに残存する放射能をシンチレーションカウンターで測定する。
5)T3摂取率(%)=被検血清のカウント/標準血清のカウント×標準血清表示値(%)
【正常値】25~37%
 女性は男性より多少低い。年齢的には新生児期を除けばほぼ一定している。
【結果・評価】125I-T3の測定キットとしてTriosorb、Trilute、Thyrotest-3など10種あり、キットにより多少値が異なる。T3摂取率は、遊離125I-T3を測定するか、TBG結合125I-T3を測定するかによって、測定値の判定法が異なる。高値を示す疾患は、甲状腺機能亢進症、亜急性甲状腺炎、先天性TBG欠損症など、低値を示す疾患は、甲状腺機能低下症、妊娠、肝疾患、先天性TBG増加症などである。