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デジタルラジオグラフィー

【読み】
でじたるらじおぐらふぃー
【英語】
digital radiography
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】患者を透過したアナログのX線画像データをデジタル変換し、より診断に役立つ画像を画像処理を用いて作成し、ふたたびアナログ化して表示する手法をいう。
【目的】臨床で実用化されているデジタルラジオグラフィーは血管造影であり画像処理としてサブトラクションを用いている。その手法を特にデジタルサブトラクションアンギオグラフィー(DSA)と呼ぶ。一方、単純撮影ではその空間分解能に現時点では限度があるため特別な装置を用いた場合を除いて利用は限定されている。
【方法】撮影は従来のX線撮影と基本的には同一である。デジタルラジオグラフィーはまずX線透視装置に用いられた。患者を透過したX線は光電子倍増管を介してTVカメラで撮像される。得られたX線象の明るさの二次元分布はビデオ信号の強度(電圧)としてデジタル化される。1つの画面(フレーム)は普通、縦512、横512の画像の最小単位(ピクセル)に分割される。この場合大切なことはピクセルの数、換言すればマトリックスサイズを変えないとすればデジタル化されるフレームの大きさによりデジタル画像の空間分解能が決まるということである。さらに、個々のピクセルはその明るさを8ビットの正確さ、すなわち0から255までの256の不連続な段階で表現するということである。こうしてデジタル化された画像は診断目的に合った画像処理たとえばサブトラクションを加えて、ふたたびアナログ変換してモニター上に結果を表示する。
 単純撮影用に我が国で開発されたcomputed radiography(CR、フジメディカル)はX線検出系として特殊な蛍光体を塗布したプレートを用いる。照射後、レーザーによりプレート内の画像情報を読み出し、強度としてデジタル化する。次に診断目的に応じた画像処理、たとえば、特定の周波数領域の強調や階調処理を行う。結果をフィルム上にレーザーにより焼き付け、観察に用いる。
【利用】DSAで日常化している。DSAの詳細は放射線医学の教科書を参照するとよい。CRは胸部のスクリーニング検査や一般撮影にも一部利用されている。