電解質
- 【読み】
- でんかいしつ
- 【英語】
- electrolyte
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】化合物がイオンに電離しうるような元素で構成されているものをいう。電解質の溶けこんだ溶液は電気の導体であり、電解質の分子の一部は陽イオンおよび陰イオンに解離している。
【意義・目的】生体が正常な活動を営むためには、細胞内液と細胞外液の恒常的な電解質組成の維持を必要とする。体液中の電解質代謝は水分代謝、酸塩基平衡、副腎皮質ホルモンなどで調節される。細胞外液(組織間液、血漿など)の主たる陽イオンはNa+で、主たる陰イオンはCl-、HCO3-である。細胞内液の主たる陽イオンはK+、Mg+で、主たる陰イオンはHPO4-、SO3-、蛋白質イオンなどである。体液電解質に異常をもたらす因子には、水・電解質の過剰か欠乏あるいは体内分布の異常、酸・塩基平衡の異常などがある。