天蓋除去検査
- 【読み】
- てんがいじょきょけんさ
- 【英語】
- chamber open test
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】歯髄の生死を温度診や、電気歯髄診断で決定不可能な場合に用いる診査手法である。すなわち多根歯において1本の根管は正常で他の1根管は壊死しており、残りの根管が急性の歯髄炎を起こしている場合、実際に天蓋を除去してみないと、その後の処置方針が決定できないときに行う。
【検査法】侵潤麻酔は行わずに窩洞の切削を行い髄室の開拡まで行う。その後、各根管口単位で触診および視診を行う。すなわち触診では探針による疼痛の有無により歯髄の生死を判定し、視診では根管口からの出血排膿の有無などを確認し判定を行う。これらのことを総合的に判断して患歯の臨床診断および処置方針を決定する。
【結果】総合判断で歯髄炎として判断したならば抜髄法を施す。歯髄が壊疽(もしくは壊死)あるいは根尖性歯周炎と判断された場合は感染根管治療を通法に準じて行う。