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電気変性反応

【読み】
でんきへんせいはんのう
【英語】
electric reaction of degeneration
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】クロナキシー
【定義】神経や筋に電流を加え、その刺激効果を観察し、運動麻痺の原因を鑑別する検査法である。
【意義・目的】運動麻痺が末梢性か中枢性によるものかを鑑別する検査法であり、直流電流と感応電流を、神経や筋に加え、その刺激効果を観察することにより、運動麻痺が中枢性か末梢性かを鑑別する検査法である。
【検査法】脊髄の前角にある運動神経細胞以下の末梢神経が麻痺した場合には、傷害されてから1~2週間以後は、神経に対する間接刺激効果が失われ、筋に対する直接刺激効果も不完全となる。多くの場合感応電流による刺激効果は失われ、直流電流による刺激に対する域値が高まり、筋の収縮も緩除となる。これを電気変性反応陽性あるいは完全変性反応陽性という。
【結果・評価】この検査法は重要視された時期があったが、現在ではほとんど使用されていない。これが使用されなくなった理由としては、強さ一時間曲線作図法が開発され、電気変性反応より優れた方法と認められたからである。