鍍銀染色
- 【読み】
- とぎんせんしょく
- 【英語】
- silver impregnation
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】結合組織線維の1つである細網線維を染色すること。
【検査法】
・準備
1) 固定:10~20%ホルマリン固定。
2)切片の厚さ:4~8μm基底膜を立体的に観察するためには、30μmぐらいの厚い切片が用いられる。
・染色法
1) 脱パラ。
2) 水洗(水になじませる)。
3) 0.25%または0.5%過マンガン酸カリウム水溶液で3~10分酸化(細網線維の膨化を起こし、銀顆粒の沈着を容易にさせ好銀性を増大させる)。
4) 水洗。
5) 2%シュウ酸で1~2分脱色(切片が白色されるまで行う)。
6) 蒸留水で水洗。
7) 2%鉄ミョウバン水で増感させる(1分以内)。
8) 蒸留水で水洗。
9) アンモニア銀液で銀浸(3~15分)。
10)局方エタノールですばやく洗浄。
11)還元液で1分以上還元。
12)蒸留水で水洗。
13)0.2%塩化銀で調色(10分~24時間)。
14)水洗。
15)2%シュウ酸で2~5分脱色。
16)水洗。
17)定着液で1~2分定着。
18)水洗。
19)脱水・透徹。
20)封入。
【結果・評価】染色態度は、細網線維:黒、膠原線維:赤紫~レンガ赤色、核:黒またはえんじ色、細胞質:うす紫、赤血球:えんじ色~紫。