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トリヨードサイロニン

【読み】
とりよーどさいろにん
【英語】
triiodothyronine、T3
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】甲状腺ホルモンの1つで、サイロキシン(T4)とともにサイログルブリンと結合して血中に存在し、糖、蛋白、脂質代謝に対する生理作用として合成、分解の促進に関与している。血中T3の測定は甲状腺機能検査の1つで、その目的は、T3中毒症、甲状腺機能亢進症の診断と治療方針、再発の早期発見などのために行われる。
【検査法】患者血清0.3mlをRIA(固相法)で測定する。
【正常値】0.8~2.0ng/ml。
【結果・評価】T3は甲状腺機能亢進には上昇度がより強く反映するが、機能低下にはT4のほうがより強く反映する。したがって、血中T3、T4を同時に測定することが望ましい。
 高値:T3-toxicosis(中毒症)、甲状腺機能亢進症。
 低値:甲状腺機能低下症、肝硬変、尿毒症、急性熱性疾患、低蛋白血症など。