尿素クリアランス
- 【読み】
- にょうそくりあらんす
- 【英語】
- urea clearance
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】腎機能のクリアランス試験の1つである(クリアランスとは、浄化値、腎から流れる血漿中からある成分を選択排泄する機能を表わす率)。
尿素は主として糸球体から濾出され、1部は尿細管から再吸収される。したがって、尿中排泄量は糸球体濾過量より小さく、尿量によっても値が異なるので、クレアチニン・クリアランスより価値は劣る。尿量が毎分2ml以上の場合は尿素の排泄は最大となり、これをmaximum urea clearance(Cm)という。
尿量が毎分2ml以下の場合には、尿細管からの再吸収率が高くなるので、尿量の平方根に比例して変わる。したがって、1分間尿量1mlの場合のクリアランスstandard urea clearance(Cs)に換算して正常値と比較する。
【評価】正常値はCm=70ml/min、Cs=50ml/minであるが、通常正常値を100%とした場合の測定値の%で表わす。この場合、正常値は70~130%で、70%以下は腎機能の減退を示し、50%以下は腎機能不全と判定する。