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排気量分画測定

【読み】
はいきりょうぶんかくそくてい
【英語】
lung volume and capacity
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義】排気量は4つの基本容量(volume)と、これら基本容量を組み合わせた4つの肺容量(capacity)に区分される。このように肺容量を区分したものを肺気量分画という。
【意義・目的】肺気量分画には、1回の換気量(tidal volume)、吸気予備量(inspiratory reserve volume)、呼気予備量(expiratory reserve volume)、残気量(residual volume)の4つの基本容量に分かれ、さらにこれらから、全肺気量(total lung capacity)、肺活量(vital capacity)、機能的残気量(functional residual capacity)、最大吸気量(inspiratory capacity)といった4つの肺容量が形成される。これらの肺気量分画の測定値を正常値と比較することによって肺機能を知ることができる。
【検査法】
1.肺活量、1回換気量、予備呼気量、予備吸気量:通常測定の際、Spirometerを使用し測定を行う。
1)マウスピースをくわえさせた後、しばらく安静換気を行わせる(1回換気量)。
2)安静換気に続いて最大限の呼出をさせる(予備呼気量)。
3)2~3回安静換気を行った後最大限に吸入させる(最大吸気量)。
4)2)、3)を加算したものが肺活量である。
2.残気量、機能的残気量、全肺気量:残気量は、Spirometerでは直接測定できないので、機能的残気量をガス希釈法で測定しその値から予備呼気量を差引いて残気量を求める。
・Meneely法
1)薬1000mlの純Heと十分な量のO2(約21)を回路内に入れたSporometerを使用する。
2)安静呼気位で呼吸を続けさせ、O2がすべて消費されたとき回路との連絡を断つ。
3)回路内のHe濃度とガス量を読む。
4)Spirometer内の死腔量を測定する。以上から機能的残気量を算出する。