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5‐ハイドロキシインドール酢酸

【読み】
ご‐はいどろきしいんどーるさくさん
【英語】
5-hydroxy indole acetic acid, 5-HIAA
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】5-HIAAはセロトニンの代謝産物である。したがって転移性カルチノイド症候群の場合にこれが多量に産生される。分解されて大量に尿中に出るので、カルチノイド腫瘍の診断のために利用される。
【検査法】試験管に尿0.2ml、蒸留水0.5mlを加え、次いで1-ニトロソ2-ナフトール試薬0.5mlと亜硝酸ナトリウム液0.5ml(2.5%亜硝酸ナトリウム水溶液)を加え混和し室温で10分間放置する。これにエチレンクロライドまたはクロロホルム5mlを加えて振盪する。
【結果・評価】水層上部が紫紅色に着色した場合陽性とする。正常尿では黄色を呈するが、食事や薬剤服用により発色反応に障害がある。すなわちセロトニンを含有する食物では、バナナ、パインアップル、ウォールナッツがありまた薬物では、glycerol guaiacolate(鎮咳剤に含まれている)などが偽陽性となり、phenothiazine系の薬剤では偽陰性となるのでこれら食物、薬物は測定前3~4日は禁止しなければならない。