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発達指数

【読み】
はったつしすう
【英語】
developmental quotient, DQ
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義】乳幼児の知覚や運動機能の発達を含めた精神発達が標準に達しているか、総合的多方面から検査し、発達水準を知る精神発達段階の評価指数をいう。すなわち固体の機能の全般的な発達を測定するものとして発達指数は用いられる。
【検査法】行動による発達段階を診断するものと、低年齢の乳幼児にも通用範囲が十分活用できるものとがある。前者に適用されるものとしては遠城寺式乳幼児分析発達検査法や津守稲毛乳幼児精神発達診断法で、後者のものは愛研式乳幼児精神発達検査やMCCテスト(mother-child-counseling test)などである。目的によって検査法を十分考えて用いなければならない。発達指数の得点を含め、各発達領域における発達段階の得点の状況、すなわち発達輪郭表を十分把握することが大切である。また少なくとも2、3回の検査を行うことによって診断する。発達の程度は通常次のようにあらわされる。
発達指数(DQ)=発達年齢(DA:developental age)÷歴年齢(CA:choronological age)×100
【結果・評価】発達テストの実施は、指示書にあるように重要な意味をもっていることから慎重に行わなければならない。しかし、成人後の知能水準を予測することや、再現性などが低いことを考えて得られた結果は幅のある解釈をしなければならない。