反射透過光試験(歯の)
- 【読み】
- はんしゃとうかこうしけん(はの)
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】歯に小型のランプなどによる強い光線を当て、反射もしくは透過させてその変化により齲蝕を診断する方法であり、隣接面齲蝕のような発見しにくい齲蝕には特に効果的な方法である。
【検査法】検査法としてはBurtonのtransillumination apparatusをはじめ各種の小型ランプあるいはランプの内臓されたハンドピースなどの照明装置を用い、歯の表面齲蝕の診査ではじかに光線を当て、その反射光線により診断する。また隣接面齲蝕など、内部齲蝕の診査では歯の唇(頬)側あるいは舌(口蓋)側から光線を当て、透過光線により診断する。
齲蝕が存在する場合、反射光線ではチョーク様変性を来している部分が白く見え、また透過光線では齲蝕の存在する部分が透過性を欠き、黒く見えるのでそれぞれ診断できる。舌側から光線を当てた場合は直視できるが、唇側から光線を当てた場合は歯鏡にて診断するのが望ましい。
なお、歯面に歯石、歯垢他の付着物、あるいは唾液などの液分が存在すると診断の妨げとなるため、これらはあらかじめ排除する必要がある。