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PAM染色法

【読み】
ぴーえーえむせんしょくほう
【英語】
periodic acid methenamine silver stain
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】1957年Jonesにより、PAS染色をさらに鮮明に染色する目的で、schiff試薬の代わりに、メセナミン銀法による多糖体の染色法として考案されたもので、格子線維染色特に腎糸球体基底膜の染色に用いられる。
【染色法】Jones原法
1)固定:ホルマリン、(カルノワ液、ブアン液でもよい)。
2)パラフィン切片1~3μm。
3)脱パラフィン、水洗。
4)0.5%過ヨウ素酸水溶液15分(室温)。
5)水洗(蒸留水)
6)Gomoriのメセナミン銀液(3%メセナミン水溶液100ml、5%硝酸銀水溶液5mlを原液とし、使用時、 原液50mlに対し5%ホウ砂水溶液を6ml加える)に1.5~3時間(45~50℃)。
7)水洗(蒸留水)。
8)0.2%塩化金水溶液2分。
9)水洗(蒸留水)。
10)3%次亜硫酸ナトリウム水溶液2分。
11)水洗。
12)後染色(HEその他)。
13)脱水、透徹、封入。
 Jones原法のほかにPAM矢島変法(1976)があり、光顕標本だけでなく、電顕標本にも応用でき、腎糸球体の基底膜、膠原線維、細網線維、各種生体色素染色に用いられる。
【結果・評価】基底膜、細網線維:黒、膠原線維:黒褐色。