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ビタミンB12(呼吸試験)

【読み】
びたみんびーじゅうに(こきゅうしけん)
【英語】
Vitamine B12 absorption measurement
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】Schilling試験
【意義・目的】貧血症状、Hunter舌炎、神経状態などを呈し、巨赤芽球性貧血、さらには血清ビタミンB12値の減少などからビタミンB12欠乏症と診断された場合、欠乏原因が内因子分泌欠乏(悪性貧血)によるものか、吸収不全によるものかなど原因確定診断として用いられる。
【検査法】
1)検査実施前12時間絶食、4時間飲水禁止。
2)早朝空腹時57Co-B120.5μgを水200mlに溶かし経口投与。
3)その後2時間後にB121000μgを筋注、さらに、24時間後、48時間後に再注射する。
4)経口投与後、24時間ごとに72時間後まで全尿を正確に蓄尿する。この間はなるべく水分摂取を制限する。
5)各24時間ごとの尿をよく混和し、その2mlを試験管にとり、シニチレーションカウンターで放射性活性を測定する。同時に57Co-B12μCiを500mlの水に溶かしてその2mlを試験管にとりカウントする。
尿中57Co-B12排泄率(%)=(被検尿2mlのccp×全尿量÷標準液2mlのccp×500)×100
6)72時間尿中排泄率が低値(8%以下)の場合、57Co-B12と内因子30mgを同時に経口投与し、第1回目と同様の測定を行う。
【結果・評価】
 正常値:24時間尿12%以上、腎機能異常では排泄が遅延するから48~72時間中排泄を測定する。72時間値は8%以上。
 低値:24時間値 3%以下、72時間値、8%以下。
 本試験は放射性同位元素を用いることから、特殊な設備がないと行えない。