ヒト白血球型検査
- 【読み】
- ひとはっけっきゅうがたけんさ
- 【英語】
- human leukocyte antigen test, HLA test
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】ヒトの赤血球上に存在する抗原によって類別される血液型のほかに、白血球、血小板および他の組織細胞に広く存在して、赤血球上にない抗原がある。その多型性のちがいによってヒトを類別することが明らかになった。この抗原をhuman leukocyte antigen(HLA)と呼んでいる。最初は移植免疫における拒否反応防止が目的であった。のちに人類遺伝的応用、あるいは疾患感受性との関連が知られるようになった。
【検査法】リンパ球とHLA抗血清値とを反応させた後ウサギの補体を加えると、もしリンパ球上の抗原と抗体が対応していればリンパ球は細胞障害を受けて、死滅するので、色素を加えて生死を顕微鏡下で鏡検することによって特定の抗原の存否を知ることができる。
【結果・評価】強直性脊椎炎を疑った場合、日本人におけるB27の頻度は患者で81%、正常で0.5%であるため、事前確率50%とするとB27陽性であったときに患者が強直性脊椎炎に罹患している確率は99.4%となる。またナルコリプシーを疑った場合、DR2はほぼ100%陽性となる。