副腎皮質刺激ホルモン
- 【読み】
- ふくじんひしつしげきほるもん
- 【英語】
- adrenocorticotropic hormone
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】下垂体前葉ホルモンの1つで、下垂体前葉で分泌される39個のアミノ酸からなるペプチドホルモンであり、前駆体の大分子ACTHから生成される。副腎皮質に作用して、鉱質ステロイド以外の副腎皮質ホルモンの分泌を促すのが主な役割である。分泌は視床下部からのCRFやストレスなどにより促進され、血中コルチゾールやACTHの濃度によるnegative feedbackなどによって調節されている。
ACTHの分泌は、メトロピン、インスリン、パソプレッシンなどによって促進され、デキサメタゾンなどによって抑制される。
【意義】Adison病、ストレス、下垂体ACTH産生腫瘍、異所性ACTH産生腫瘍で上昇する。
下垂体機能低下症、ACTH単独欠損症、ステロイド投与によって低下する。