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ブドウ糖(血糖)

【読み】
ぶどうとう(けっとう)
【英語】
gulcose(blood sugar)
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【定義・目的】血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)は食物の消化、吸収や末梢組織でのブドウ糖の利用などで変動はするが、変動の範囲は一定している(正常範囲)。血糖値を測定することにより正常であるのか、または高血糖あるいは低血糖であるかを調べる。高血糖は糖尿病のときにみられる症状で確定診断のためにブドウ糖負荷試験が用いられる。
【適応】血糖値の異常の有無およびその程度を知る。
【検査法】縮合法と酵素法が用いられている。縮合法はブドウ糖とo‐アミノビフェニール、アンスロン、o‐トルイジンなどの芳香族アミンとの反応した場合に縮合、呈色するので、この反応を利用する方法である。酵素法にはグルコースオキシダーゼ法とヘキソキナーゼ法とがある。グルコースオキシダーゼ法はブドウ糖とグルコースオキシダーゼとを反応させた後、ペルオキシダーゼと反応呈色させて調べる方法である。ヘキソキナーゼ法はヘキソキナーゼとブドウ糖とを反応させ、反応により生じたNADPHを吸光度により測定する方法である。ブドウ糖負荷試験は空腹時にブドウ糖を投与し、投与後60分、120分に採血し血糖値を測定する方法である。
【正常範囲】空腹時、80~100mg/dl
【結果・評価】血糖値の異常を知ることにより、異常をもたらした原因を確定する手がかりとなる。