プラスミン活性値測定検査
- 【読み】
- ぷらすみんかっせいちそくていけんさ
- 【英語】
- plasmin activity test
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】血液の止血機序は血中に含まれる凝固因子、線溶因子および凝固線溶阻止因子の活性のバランスにより維持されており、凝固により生じたフィブリン塊は、生体に対する防御機構としてプラスミンによって線溶を来す。また、プラスミンは血中で阻止因子と複合体を形成し、不活性化されて肝臓で処理される。プラスミンは血中ではその前駆物質であるプラスミノーゲンとして存在し、これは各種プラスミノーゲンアクチベーターにより活性化されてその作用を発揮する。プラスミノーゲンはDICのような線溶亢進状態で消費されると低下する。その他、肝疾患をはじめ種々の疾患、病態により変化する。
一方、線溶系の調節機序のなかで重要なもにプラスミンに対する阻止因子としてα2‐プラスミンインヒビター、α2‐マクログロブリン、Ci‐インアクチベーター、アンチトロンビンIIIおよびα1‐アンチトリプシンがあり、α2‐プラスミンインヒビターはプラスミンと瞬時に結合して、その作用を阻害する。また、α2‐プラスミンインヒビター欠損症で出血傾向を呈することから、α2‐プラスミンインヒビターが線溶に重要な制御作用を有することが認められてきている。DICのような線溶系が亢進する代表的な病態では、α2‐プラスミンインヒビター活性は低下する。このように、血中プラスミノーゲンや血中α2プラスミンインヒビターの消長を知ることは、患者の病理把握、線溶療法薬の効果判定など臨床上重要である。
【適応疾患名】プラスミノーゲン、α2‐プラスミンインヒビターほか。
【検査法】検体にストレプトキナーゼを加えると、検体中のプラスミノーゲンはストレプトキナーゼと複合体を形成し、この複合体はプラスミン様活性を呈し、発色性合成基質を分解してp‐ニトロアニリンを遊離させ、遊離したp‐ニトロアニリンを波長405nmにて比色定量することにより、検体中のプラスミノーゲン活性を測定する。実際には、【1】正常血漿50μlと希釈緩衝液2.0mlを混和して希釈正常血漿とする。【2】次いで、被検血漿50μlと希釈緩衝液2.0mlを混和して検体とする。【3】検体200μlにストレプトキナーゼ液100μlを混和し、37℃約5分間加温し、さらに基質液(基質剤としてH‐D‐バリル‐L‐ロイシル‐L‐リジル‐p‐ニトロアニリド・二塩酸塩を用いる)100μlを混和して37℃、5分間加温する。そのあと、反応停止液2.0mlを加えて混和後、精製水を対照として波長405nmで吸光度を測定する。
【正常値】プラスミノーゲン活性80~130%
【評価】検量線による活性値の算出法:希釈正常血漿(プラスミノーゲン活性100%)および希釈緩衝液(プラスミノーゲン活性0%)を検体として吸光度を求め、検体の吸光度に対応するプラスミノーゲン活性を検量線から求める。