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平均赤血球色素量

【読み】
へいきんせっけっきゅうしきそりょう
【英語】
mean corpuscular hemoglobin, MCH
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】1個の赤血球に含まれる平均色素量を絶対値(pg=10-12g)で表わしたもので、臨床的には色素指数と同様な意義を有する。平均赤血球容積(MCV)および平均赤血球色素濃度(MCHC)とともに平均赤血球恒数と呼ばれており、貧血の成因分類に有用である。
【検査法】通法によりHb値ならびに赤血球数(R)を測定し、以下の式で算出する。
MCH(pg)=Hb(g/dl)÷R(106/μl)×10
【正常値】成人の正常値は27~32pgであるが、新生児では40pgと高値を示し、逆に10歳以下の小児では22~27pgと低値を示す。
【結果・評価】MCHが正常範囲内にあれば正色(素)性、32以上は高色(素)性また27以下の場合は低色(素)性と呼ばれる。
 平均赤血球恒数による貧血の分類では、MCHが正常値を示す場合は、正球性正色性貧血が、MCHが低値を示す場合は小球性低色性貧血、またMCHが高値を示すときは大球性貧血が疑われる。