ベンス・ジョーンズ蛋白定性
- 【読み】
- べんす・じょーんずたんぱくていせい
- 【英語】
- Bence Jones protein
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】ベンス・ジョーンズ蛋白(BJP)はBリンパ球系の細胞が腫瘍性に増殖することによって産生される特殊な蛋白で、免疫グロブリンの成分であるL鎖が単クローン性に異常に多量産生され、血中および尿中に出現したものである。
BJPは加熱すると40~60℃で沈殿し、煮沸すると再溶解し、冷却すればまた、沈殿する特異な熱凝固性を示す。その名称は発見者であるHenry Bence Jonesに由来している。
【意義】BJPは多量に産生された病的なL鎖(κ型とλ型の2種に分けられる)であり、多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、アミロイドーシス、悪性リンパ腫などで出現する。したがって、これらの疾患の診断にはBJPの検出が重要な意味をもっている。
BJPは分子量が小さいので糸球体を通過し尿中に排泄されるため、検査は一般に尿が対象となる。
【適応疾患名】多発性骨髄腫、マクログロブリン血症、μ鎖病、アミロイドーシス、悪性リンパ腫など。
(検出法)加熱法、免役電気泳動法などがある。
【結果・評価】加熱法ではBJP以外の蛋白が尿中に多く含まれている場合には、加熱によりBJPと同様の反応を示すことに注意しなければならない。したがって、その確定には免疫電気泳動法によるκ型かλ型かの同定が必要である。