ベンダー・ゲシュタルト・テスト
- 【読み】
- べんだー・げしゅたると・てすと
- 【英語】
- Bender’s visual-motor gestalt test, BGT
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【同】視覚運動ゲシュタルト検査
【目的】 1938年にBender,L.が視覚運動のゲシュタルト機能の検査として創案したが、Hutt,M.L.がこのテストの精神力動的意義を見いだして以来、パーソナリティの偏りを知る投影法の心理検査として評価されるようになった。
ゲシュタルト機能の発達は、8歳を過渡期とし、9歳頃にはほとんど成熟する。しかい、成人に至っても、ゲシュタルトの著明な崩壊が精神薄弱、てんかん、および脳の器質的疾患である進行麻痺に、また、軽度の崩壊が精神分裂病に認められるという。
そこで、幾何学的図形や知覚や再生の過程のみにみられる誤りが脳の病理、特に脳の器質的疾患や分裂病の原因を明らかにし、児童の年齢とともに発達する正確な図形の再生的模写が知覚運動の協応の成熟段階を明らかにするとの考えから、このテストが考案された。
多くは、大脳の器質的損傷の検出や児童の成熟度の評価に使われている。
【検査法】 あらかじめ鉛筆、消しゴムと大きさ8 1/2インチ×11インチの白紙を準備する。原法では、1枚ずつのテストカードに描かれた9個の幾何学図形を提示し、カードを見ながら、記憶によってその図形を模写させる。模写が終了するまでの所要時間を計測し、この間の行動を観察して、評価の試料とする。
【結果・評価】 Pascal,G.R.とSuttell,B.J.により考案された判定法が、11歳以上の患者を対象として用いられている。わが国では、沖野が判定項目の一部に改訂を加え、115項目のチェックを9枚の図形に対して行い、原図形との逸脱を得点化して「エゴの強さ」を測定する。一般には、得点が高いほど情緒不安定で、不適応状態にあり、精神医学的な問題をもつ可能性が高くなる。
Gobetz,W.は、患者が5~10歳である場合に用いられる評価方法を考案している。