ポリグラフ検査
- 【読み】
- ぽりぐらふけんさ
- 【英語】
- polygraphy
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】ポリグラフ(多目的電気記録装置)を用いた検査で、生体内の生理現象などの情報を同時に連続的に記録する。測定対象は多岐にわたり、代表的なものに、心機図ポリグラフ検査がある。
【意義・目的】心電図を参考誘導として、心尖摶動図、頸動脈波、頸静脈波、末梢動脈波、心音図、心動図(ballist cardiogram)、kineto cardiogramなどを組み合わせて記録し、単独では表現できない心運動の詳細な循環動態を非観血的に解析することを目的としている。
【検査法】
1)心尖拍動図apexcardiogram(ACG):心尖拍を触診し、その最強点にトランスデューサーを置き心尖部の拍動を記録する。
2)頸動脈波carotid artery pulse(CAP):甲状軟骨と下顎骨の間で頸動脈の拍動の最強点に脈波計のトランスデューサーを置き約10心拍の波形を記録する。
3)頸静脈波jugular venous pulse(JVP):左側頸部の鎖骨上窩で頸静脈球部にトランスデューサーを置き記録する。
4)指尖容積脈波plethysmogram(PTG):指尖にトランスデューサーを置き記録する。
5)心音図phonocardiogram(PCG):心音の音のエネルギーを電気的エネルギーに変えて可聴域機械的振動として記録する。
6)心電図electrocardiogram(ECG):心筋の活動するときの活動電位を2点間の電位差として波形を記録する。
【結果・評価】ACG、CAP、JVP、PCG、ECGなどの組み合わせにより、心運動の循環動態の詳細を知ることができ、各波形の異常により各種心疾患の病態を知ることができる。