専門情報検索 お試し版

マイコプラズマ抗体価

【読み】
まいこぷらずまこうたいか
【英語】
mycoplasma antibody
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】マイコプラズマは濾過性の微生物で、ヒトを含む動物の口腔や気道の粘膜に生存する。その中でヒトに対して病原性を有するものは、Mycoplasma pneumoniaeで、マイコプラズマ肺炎の原因菌である。受身赤血球疑集反応(HA法)により、この菌に対する特異抗体の力価を測定することをいう。
【検査法】HA法(hemagglutination) : 倍数希釈した被検血清0.2mlと、試薬(マイコプラズマ抗体を吸着させたもの)を吸着させ、その反応をみる。基準値は40倍未満(健康人では20倍未満)、160倍以上であれば発症は確定的である。
【評価】最近、原発性異型肺炎の半数が、マイコプラズマ肺炎によるといわれている。患者は発病後10日頃から抗体価が上昇し、1~2カ月で最高になり、1年ぐらいで消失する。したがって、正確には、ペア血清で抗体価の上昇を確かめる必要がある。