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メイ・ギムザ複染色

【読み】
めい・ぎむざふくせんしょく
【英語】
May-Giemsa stain
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】パッヘンハイム染色
【目的】May-Grunwald液(エオジン酸メチレン青の0.5%メチルアルコール溶液)とGiemsa液の複染色法で、細胞質の好塩基球の顆粒が良染される。
【適応】細胞診に用いられる。固定は、塗抹標本を速やかに乾燥し、メタノール固定を行う。
【染色法】
1)May-Grunwald液10滴を加え、蓋を施し、3分間固定する。
2)蒸留水10滴を加え、軽く振り、1分間染色する。
3)あらかじめGiemsa希釈液(蒸留水1mlに対し1滴)を作っておき、これで前液を洗い落とし、さらに同液3mlを盛り、10~20分染色する。
【結果】核は赤紫色を呈し、核膜は明らかでなく、核小体は青染するが輪郭は明確でない。胞体は分化の程度に応じて好塩基性の程度が変わり、種々の強さの帯紫青色に染まる。細胞が腺房様構造を作るときは、腺腔部は桃色の異染性を呈する。