専門情報検索 お試し版

薬物光線貼布試験

【読み】
やくぶつこうせんてんぷしけん
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【意義・目的】皮膚に正常に存在する物質が、光線を照射することによって抗原性のある物質に変化し、それに対して抗体が生産された結果として起こるアレルギー反応のことである。代表的な光アレルギー物質としては、サルファ剤系、クロルプロマジン、ハロゲン化フェノール、アクリジン、ベンツピレン、ソラレン系などで、光アレルギー性接触皮膚炎、薬剤性光線過敏症、多形光線発疹などを惹起する。この光アレルギー物質を皮内に貼布し反応を検査することをいう。
【検査法】被検薬剤を皮膚に一対貼布し、片方にのみ光照射を行って、48時間後に照射した部位に生じた反応(紅斑、浮腫、小水泡、丘疹)により陽性とし、被検物質を光アレルギー物質と判定する。
【評価】化粧品(日焼け止めクリーム)や殺虫剤、染料、香水などが光線によって皮膚に反応する(かぶれる)かを判定できる。