リポ蛋白分画(血清)
- 【読み】
- りぽたんぱくぶんかく(けっせい)
- 【英語】
- lipoprotein fraction
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義・目的】血清中の脂質は特異な蛋白と結合して、血液中で可溶性物質として血管を移動し脂質の運搬代謝に寄与していてリポ蛋白と呼ばれている。この脂質にはリン脂質、コレステロール、コレステロールエステル、トリグリセライドなどがある。この血清リポ蛋白はカイロミクロン、超低比重リポ蛋白(VLDL)、低比重リポ蛋白(LDL)、高比重リポ蛋白(HDL)に分類され、各種の高脂血症を分画することで一次性および二次性高リポ蛋白血症の成因や重症度、また治療法の判定に用いられる。
【検査法】リポ蛋白の測定には、電気泳動法、超遠心法、免疫法、沈澱法などがある。
電気泳動法でLDLはβグロブリン領域で泳動されるのでβリポ蛋白と呼ばれ、HDLはαグロブリン領域で泳動されαリポ蛋白と呼ばれる。カイロミクロンは泳動されない。VLDLはα2とβグロブリンの間で泳動されるのでプレβリポ蛋白と呼ばれている。
【正常値】
A. セルロースアセテート膜電気泳動法によるリポ蛋白分画比(%、α-リポ蛋白/β-リポ蛋白/プレβ-リポ蛋白) 男:21.6±6.8/60.9±6.0/6.1±4.8、女:24.0±7.6/55.5±8.7/3.1±2.0
B. 超遠心法(VLDLコレステロール/LDLコレステロール/HDLコレステロール) 0~19歳:5~25/50~170/30~70 30~65、20歳代:5~25/60~170/35~75 35~70、30歳代:5~35/70~190/35~85 30~65、40歳代:5~35/80~190/40~85 30~65、50歳代:10~40/80~210/35~85 30~65
【結果・評価】原因疾患の認められない高脂血症は本能性高脂血症と呼ばれ、多くは遺伝性素因により家族性に発症する。