リンパ球Fcレセプター保有細胞検査（末梢血）
- 【読み】
- りんぱきゅうえふしーれせぷたーほゆうさいぼうけんさ（まっしょうけつ）
- 【英語】
- identification of Fc receptor positive lymphocytes（in peripheral blood）
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【定義】末梢血中のリンパ球表面に表現される各Fcレセプター（FcR）のクラスを検索する。FcRについての詳細は、歯肉の項を参照。
【目的】慢性歯周炎の病巣歯肉中には、リンパ球の著しい浸潤が認められる。リンパ球は、これらが表現するFcRのクラス特異性を利用してさらに細かく分類することができる（歯肉の項参照）。そこで、末梢血中のリンパ球のFcRを検索し、病巣歯肉局所における結果と比較検討することによって、局所の炎症状態の特異性を明らかにするとともに、炎症の質、すなわち病型、病期などを推測する。
【検査方法】末梢血リンパ球の分離方法は、リンパ球T細胞検査（末梢血）の項を参照。FcRの検査方法は、歯肉の項を参照。
【結果・評価】FcRのクラス特異性を利用したTリンパ球サブセットの分類は、現在ほとんど用いられなくなり、モノクローナル抗体が利用されている（No.1073、No.1086を参照）。また、抹消血のTリンパ球以外のリンパ球FcRと歯周疾患との関連性は報告されていない。