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リンパ球幼若化反応検査(歯肉)

【読み】
りんぱきゅうようにゃくかはんのうけんさ(しにく)
【英語】
blastogenic examination of gingival lymphocytes
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【目的】歯肉局所における細胞性免疫機能の指標として歯肉Tリンパ球の非特異的あるいは抗原特異的幼若化反応をin vitroで検査する。
【検査法】液体シンチレーションを用いて検索する。以下にその方法を説明する。
1)歯肉バイオプシーを採取してから一様な細胞浮遊液を調整するまではリンパ球T細胞検査(歯肉)、リンパ球B細胞検査(歯肉)の項を参照のこと。
2)至適濃度の細胞浮遊液をマイクロタイタープレートに分注しさまざまな濃度のmitogen(PHA、Con-A、PWMなど)あるいは抗原を加えて37℃、5%CO2の条件下で3~7日間培養する。
3)刺激されたリンパ球はc-AMP、c-GMP合成の初期変化に続いて蛋白合成、さらにはRNA、DNA合成を行う。したがって細胞回収前にDNA合成に必要な3H-thymidine、14C-guanineなどを添加し、その核への取り込みをカウントすることで幼若化の程度を評価する。RNA合成の場合は3H-uridine、蛋白合成は3H-leucineで測定される。
4)cell harvesterなどを用いて細胞を回収し液体シンチレーション用の溶媒中に入れ、液体シンチレーションカウンターで放射能活性を測定する。
【結果・評価】歯周疾患罹患者の歯肉リンパ球の非特異的幼若化反応は同一患者の末梢血リンパ球のそれよりも低くなる。このことはT細胞機能の何らかの低下を示唆するが、この反応系には単球、マクロファージ系細胞の関与が必須であり真にT細胞の機能が低下しているのかどうかはこれだけでは判断できない。またプラーク中の細菌成分など特異的抗原に対する幼若化反応の検索も可能だが、まだ一定した見解を得るには至っていない。