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ワイゲルト染色法

【読み】
わいげるとせんしょくほう
【英語】
Weigert stain
【辞典・辞典種類】
歯科臨床検査事典
【詳細】
【同】ワイゲルト弾性線維染色法、レゾルシン・フクシン染色法
【意義・目的】組織中の弾性線維を選択的に染め出す特殊染色法。
【検査法】固定法は特に制限はない。
1)薄切標本を脱パラフィンした後に、十分に水洗し、蒸留水に通す。
2)レゾルシン、フクシン、塩化第二鉄を試薬としたRomeisや緒方らの方法に従って作ったレゾルシン・フクシン液に10分間から数時間浸漬し染色する。
3)流水で十分に洗う。
4)95%エタノール、過染色のときは0.5%塩酸アルコールで、下地が完全に脱色されるまで分別する。
5)水洗し、蒸留水を通し、後染色を行う。核染色やワンギーソン染色などの後染色を行うことによって、組織中の弾性線維以外の部分を弾性線維と対比させて染色することができる。
【結果・評価】弾性線維の中に含まれているポリペプチド鎖、粘液多糖と結合した蛋白がレゾルシン・フクシンと化学結合して、組織中の弾性線維がかなり細かいものまで深い黒紫色に選択的に染色される。