フローボリュームカーブ
- 【読み】
- ふろーぼりゅーむかーぶ
- 【英語】
- flow volume curve
- 【辞典・辞典種類】
- 歯科臨床検査事典
- 【詳細】
- 【意義】 フローボリュームカーブは肺機能の指標となるもので、気量(volume、V)を横軸に気速を(flow、V)を縦軸に表した曲線で、その曲線から気管支喘息、肺気腫、上気道狭窄、胸郭内気管狭窄などの診断が可能である。ことに呼出時のフローボリュームカーブのある特定の時点での気速あるいは特定の肺活量(VC)位での気速(V75:75%VC)時の気速、V50:50%VC時の気速、V25:25%VC時の気速を測定することにより、前述の病変を計量的に把握しうる。さらに、吸気フローボリュームカーブを測定することにより、胸郭外の気道狭窄の診断が容易となる。また、閉塞性気道病変(気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫)の場合、どの程度可逆性をもつかの判断に有用である。
【検査法】 フローボリュームカーブの測定には、(1)気速計を使用する方法:ニューモタコグラフ、熱線式流速計、(2)気量計を使用する方法:ウェッジ型スパイロメーター、ローリングシール型スパイロメーターがある。