CTの断面
- 【読み】
- しーてぃーのだんめん
- 【英語】
- section of computed tomography
- 【書籍】
- 歯科用コーンビームCT徹底活用ガイド -基礎から診断まで-
- 【ページ】
- 11、12、94
キーワード解説
CTでは、撮影によって得られたデータを、軸位断、矢状断、冠状断のそれぞれ直交した3方向の断面に切り出して、断層像を観察するのが基本である。軸位断面は、体軸または頭軸に直交した横断面を表す。ヘリカルCTの場合、撮影された基本画像は、軸位断像として表示される。矢状断面は、体軸または頭軸に対して平行で前後方向の断面を表す。歯科用コーンビームCTの場合、矢状断像では、顎骨の歯列に対して犬歯臼歯部の顎骨が斜めの断面となりやすく、顎骨を側方向から観察するには向いていないため、必要に応じて歯列平行断面が利用される。冠状断面は、頭部の矢状断面に直交した体軸方向の断面である。歯科用コーンビームCTの場合、顎骨歯列が馬蹄形の曲面をもっているので、冠状断像では歯列に対して斜めの断面となりやすいため、必要に応じて歯列直交断面が利用される。