がん治療における口腔ケア
- 【読み】
- がんちりょうにおけるこうくうけあ
- 【英語】
- oral care of canser treatment
- 【書籍】
- 別冊 一般臨床家、口腔外科医のための口腔外科ハンドマニュアル'11
- 【ページ】
- 88
キーワード解説
がん患者は、全身状態の低下、睡眠剤、安定剤、ステロイドの投与の結果、口腔乾燥や口腔カンジダ症、口臭の問題など経口摂取を妨げる口腔トラブルが高頻度に起こることが報告されている。がん治療に従事する医師、看護師たちは、がん患者が治療中から治療後まで、苦痛を少なく口から自然な形で食事することができるように支援していく口腔ケア体制を評価しはじめている。とくに、がん患者に直接かかわる看護師の口腔ケアに対する意識は非常に高く、看護師側から歯科への口腔ケアの協力が要請され、歯科との院内連携が図られる施設も増加している。いま、がん治療は、積極的に医科と歯科と協働し、口腔ケアや歯科治療を導入することが必須と考えられる時代を迎えている。