エアーバリア材
- 【読み】
- えあーばりあざい
- 【英語】
- air barrier
- 【書籍】
- QDT Art & Practice 2011年7月号
- 【ページ】
- 98
キーワード解説
光・加熱重合方式のハイブリッドレジンで最終重合(加熱重合)前に塗布する材料。光・加熱重合方式では、まず光重合(光重合触媒が光エネルギーと還元剤により励起・遊離してラジカルが発生し、モノマーをラジカル重合させて硬化すること)を行い、その後、最終重合として加熱重合(光重合により行われたラジカル重合を促進する)を行う。この際、大気中の酸素がモノマーのラジカル重合を阻害するため、これを軽減するためにエアーバリア材を塗布する。しかし、エアーバリア材を塗布することでモノマーが酸素と触れにくくはなるものの、酸素を完全に遮断することはできないため、最終重合後のレジン硬化体表面には50~200μmの未重合層および低重合層が残ってしまう。そのため、最終重合後にこの部分を除去する必要がある。