エピジェネティクス
- 【読み】
- えぴじぇねてぃくす
- 【英語】
- epigenetics
- 【書籍】
- ザ・クインテッセンス 2016年 11月号
- 【ページ】
- 120
キーワード解説
エピジェネティクスは、DNA配列はそのままに遺伝子の活動を変えてしまうプロセスのことをいう。この言葉のオリジナルはConrad H. Waddington によって採用され、あらゆる表現型は遺伝子と環境からの影響による相互関係の産物であると強調した。遺伝子が生命のハードウェアだとすると、エピジェネティクスはそのハードウェアがどのように振る舞うかを決定するソフトウェアである。たとえば、いったん関節リウマチから取り出された炎症環境下の線維芽細胞を健康な環境に戻してもその変化した性質は戻らず、それは"変化した性質は永久に戻らない"可能性も示唆している。