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糖尿病網膜症

【読み】
とうにょうびょうもうまくしょう
【英語】
diabetic retinopathy
【書籍】
にしだわたるドクターの歯医者さんに行きたくなるお口と糖尿病のお話
【ページ】
50

キーワード解説

 糖尿病の三大合併症のひとつ。眼球の奥にある網膜の血管が傷つき、血管の変形・閉塞や出血などを引き起こす病気。網膜には非常に細い血管が張りめぐらされているが、これら毛細血管は高血糖による血管の老化にとても弱く、悪条件が重なると血管の一部が破れ小さな出血がはじまる。この状態を「糖尿病網膜症」と呼ぶ。糖尿病網膜症は、最初は小さな点状の出血で視力に影響を与えることはない。しかし、血糖値が高いまま放置されていると、血のめぐりが悪くなった網膜に栄養を運ぶためにたくさんの血管がバイパスのように造成される。これが網膜にひきつりを生じさせ、やがては網膜剥離や眼底出血を起こし失明へと至る。