ビルドアップテクニック
- 【読み】
- びるどあっぷてくにっく
- 【英語】
- build up technique
- 【書籍】
- 口腔内スキャナーはじめて講座
- 【ページ】
- 49
キーワード解説
ビルドアップテクニックとは、各種形成を行った際に歯肉縁下う蝕を除去するなどしてフィニッシュラインが歯肉縁下に位置した場合に、マトリックスバンドを装着してウェッジで固定することで歯肉や歯肉溝滲出液などを防御してCRを充填し、フィニッシュラインを歯肉縁上に位置づけるテクニックである。ビルドアップテクニックの成功には、マトリックスバンドやウェッジを確実に装着し、コンポジットレジンを適切に充填することが重要となる。マトリックスバンドは術者が使用しやすいものを選択するとよい。プラスチック製マトリックスバンドは製品によっては小さく扱いやすい反面、圧力を加えた場合に変形しやすく型崩れが起こりやすい。逆にトッフルマイヤータイプの金属製マトリックスバンドは装置が大きくなる傾向にあり扱いにくくなることもある。しかし変形しにくく、緊密性や形態の確保などに長けている。