ラップアラウンド・プロビジョナルレストレーション
- 【読み】
- らっぷあらうんど・ぷろびじょなるれすとれーしょん
- 【英語】
- wrap-around provisional restoration
- 【書籍】
- QDT 2023年5月号
- 【ページ】
- 24
キーワード解説
ラップアラウンド・プロビジョナルレストレーションとは、藤澤が提唱する前歯部プロビジョナルレストレーションの一形態である。本法は、とくに前歯部の歯冠長の延長や歯冠形態の変更が必要となる症例に対し、歯の唇面と舌面を包み込む(wrap around)形態のプロビジョナルレストレーションを装着することで、治療計画立案中の歯質の切削を避けるものであり、術者は本装置の装着中に詳細な治療計画の立案や経過観察を余裕をもって行うことができ、また患者に対しても、自らが望む審美や機能について考え、また家族や知人に相談する時間が与えられる。こうしたメリットを、ほぼ無切削で行うことができることが、本法の大きな利点である。