フッ化物応用
- 【読み】
- ふっかぶつおうよう
- 【英語】
- fluoride application
- 【書籍】
- 歯科医院で患者さんにしっかり説明できる本 2
- 【ページ】
- 10,60
キーワード解説
日本で行われている「フッ化物応用」は局所応用といって、歯や口の中に直接フッ化物を作用させ、う蝕を予防するものである。歯科医院で歯科医師の指導の下、定期的に高濃度のフッ化物を歯面塗布する方法と、自宅や学校などでフッ化物配合歯磨剤やフッ化物洗口剤を用いて低濃度のフッ化物を頻回に利用する方法がある。
2017年に日本でもフッ化物配合歯磨剤のフッ化物濃度の上限が1,500ppmに引き上げられ、2023年には日本のう蝕予防および治療を専門とする学会が「4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」を発表した。現在もフッ化物の効果は種々の研究が進んでおり、とくに高齢者に多い根面う蝕の予防などにも効果が高いことがわかっている。